お部屋探しの注意点 【沖縄版】
はじめに
県外で内装工事業・賃貸仲介営業・住宅管理業等14年の経験を活かし、地元沖縄県に戻りより良い不動産の社会を作りたくて情報発信をしています。
新しい住まいを探すことはワクワクする一方で、不注意から思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。特にポータルサイトを利用して物件を探す際には、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。本記事では、アパート探しで後悔しないためのポイントをご紹介します。
今回は「お部屋探しの注意点」と題して、お部屋探し中の方へお伝えしたいポイントや注意点についてお話ししたいと思います。
もくじ
1.お部屋探しで気を付けたいポイント
2.ポータルサイトで物件を探す際の注意点
3.内覧時に確認しておくべきポイント
4.退去時を見据えた賢い選び方
5.後悔しない自分に合った家賃はいくら?
6.よくある質問
7.まとめ
1.お部屋探しで気を付けたいポイント
1. 人気物件は争奪戦になる
ポータルサイトで気に入った物件を見つけても、人気の物件はすぐに埋まってしまいます。例えば、賃貸シーズンと呼ばれる春先は特に競争が激しく、数時間で埋まる物件もあります。気になる部屋が見つかったら、できるだけ早めに問い合わせをしましょう。迷っている間に他の人に契約されてしまうことも少なくありません。
特に、築浅物件や人気エリアの物件はすぐに決まります。また、内覧ができる場合は、スケジュールを調整して早めに物件を確認しましょう。可能であれば事前に複数の物件を予約して、短期間で効率的に比較検討することをおすすめします。
2. 未退去物件は内覧できない場合がある
未退去の物件では、内覧せずに契約するケースがあります。その場合、掲載写真との相違がある可能性を考慮してください。写真は部屋の良い部分を強調していることが多いため、事前に不動産会社に詳細を確認することをおすすめします。
また、物件の間取り図や追加の写真を要求したり、類似物件のお部屋の見学を依頼することで、実際の部屋のイメージをつかみやすくなります。さらに、過去の入居者の口コミや評判を調べることで、実際の住環境についての情報を得ることができる場合もあります。内覧が難しい場合は、不動産会社とのコミュニケーションを密にして、できるだけ多くの情報を集めるよう心がけましょう。
3. 同じ部屋でも契約条件に差がある
同じ物件でも、不動産会社ごとに契約金額が異なる場合があります。敷金・礼金、仲介手数料などの条件を複数の会社で比較し、最もお得な条件を選ぶようにしましょう。一見安い物件でも、初期費用や管理費用が高額になることがありますので、総合的な費用を確認してください。特に、キャンペーンや特典がある場合はその内容を詳しく調べることが重要です。
4. 駐車場のサイズ確認する
車をお持ちの場合は、駐車場のサイズが車に合っているか必ず確認してください。サイズが合わず、別途駐車場を探さなければならない事態も考えられます。また、駐車場の出入口の幅や高さ、周辺の交通事情も確認することで、安心して利用できる環境を確保しましょう。さらに、近隣の月極駐車場の空き状況や料金についても事前に調べておくと、必要な際にスムーズに契約できるため安心です。
5. 担当者とのトラブルを避ける
「言った言わない」のトラブルを避けるために、担当者とのやり取りは記録を残すことが大切です。重要な話はメールや書面で残し、後から確認できるようにしておきましょう。また、疑問点があればその場で解消するよう努め、納得のいく形で契約を進めることが大切です。
6.建物構造を確認する
沖縄県ではコンクリート住宅に住み慣れている方が多く、木造住宅に住んだ経験が少ない傾向があります。そのため、実家がコンクリート住宅の場合、初めて木造アパートを選ぶと、思わぬ違いに驚かれることがあります。例えば、木造住宅は気密性が低いため冷暖房効率が落ちる場合があります。
また、遮音性が低く、隣人の生活音が気になることもあります。こうした違いを理解したうえで、自分の生活スタイルに合った建物構造を選ぶことが大切です。入居前に物件の遮音性や気密性について不動産会社に確認し、実際に訪れて環境を体感してみることをおすすめします。
2.ポータルサイトで物件を探す際の注意点
沖縄では、うちなーらいふやグーホームの2つのポータルサイトが有名ですが、以下の点に注意して利用することが大切です。
1. 検索条件を絞り込みすぎない
条件を厳しくしすぎると、候補が少なくなってしまいます。広めの条件で検索し、そこから気になる物件をピックアップしましょう。例えば、地域や間取りの条件を少し緩めることで、思いがけない掘り出し物件に出会える可能性もあります。
また、検索条件の優先順位を決めることも重要です。希望する条件を「絶対に譲れない条件」と「妥協可能な条件」に分け、順序立てて探すことで、スムーズに理想の物件を見つけることができます。例えば、通勤時間や駅からの距離を最優先に設定し、間取りや築年数などは二次的な条件として考えることで、選択肢を広げることができます。
ひとこと
実際にご来店いただき、お客様に条件をお伺いすると、勘違いや思い込みで必須条件とされているケースがよく見受けられます。本当に必要な条件なのか、生活の工夫や代替品で対応できないかを一緒に考えることで、選択肢が広がることもあります。例えば、ガス乾燥機を必須にしている方でも、浴室乾燥機で十分満足いただける場合があります。また、温水洗浄便座を必須条件とされている方も、後付け可能であることを知って選択肢が広がることがあります。(退去時の現状回復義務があるため、取り付け前に管理会社へ確認することが必要です。)
2. 情報の信頼性を確認する
掲載内容が正確かどうか、不動産会社のレビューや評判もチェックしてください。怪しい業者には注意が必要です。また、物件の所在地や環境について、地図やストリートビューを活用して確認することも効果的です。
3. 問い合わせの優先順位を決める
気になる物件が複数ある場合は、優先順位を決めて効率よく問い合わせましょう。スピード感が重要です。問い合わせ時には、内覧可能な日時や具体的な条件について質問することで、スムーズに進めることができます。
4. 定期的にサイトを確認する
日々、新しい物件情報が更新されるため、定期的にポータルサイトを確認することをおすすめします。特に沖縄では、人気物件がすぐに埋まってしまうケースが多いため、最新情報を見逃さないことが重要です。
ひとこと
実際、当社で新しく掲載した物件は、朝に公開したものであればお昼には問い合わせが入り、午後に掲載した物件は仕事終わりの18時頃に複数の問い合わせをいただくことがあります。定期的なチェックを習慣化することで、競争率の高い物件でもチャンスを逃さず行動できるようになります。
3.内覧時に確認しておくべきポイント
内覧は新しい住まいを選ぶ上で非常に重要なステップです。部屋の状態や周辺環境をしっかりと確認することで、後悔を防ぐことができます。以下の点をしっかり確認してください。
1. 部屋の状態と設備
壁や床、天井に傷や汚れがないか確認。さらに、水回りやエアコン、コンセントの位置など、日常生活に直結する設備を細かくチェックしましょう。
また、購入予定の家具家電が設置できるスペースがあるか、搬入経路が確保できるかなど注意が必要です。設置スペースを確認して購入した冷蔵庫が、搬入経路の幅が狭くて運び込めないケースがあります。搬入経路の幅や高さを事前に測定し、不動産会社や引っ越し業者に確認しておくと安心です。
2. 周辺環境
騒音や交通アクセス、近隣施設の利便性をチェック。特にスーパーや病院、公共交通機関へのアクセスが重要な場合は、実際に歩いて確認することをおすすめします。また、昼間の環境だけではなく、夜に確認することも重要です。周辺に街灯が少なく防犯面が不安な立地にある等、昼間の確認だけでは見落とすことも多くあります。
3. 契約条件
契約内容に曖昧な点がないか、不動産会社にしっかり確認しましょう。例えば、一般賃貸借と定期借家契約の違いを理解することが重要です。一般賃貸借では契約の更新が可能な場合が多いですが、定期借家契約では契約期間が終了すると更新ができないことが一般的です。また、契約更新時に発生する更新料や、解約時の条件などについても詳細に確認し、不明点があれば事前に解消するようにしましょう。
ひとこと
最近では、定期借家契約の中でも再契約型と呼ばれる派生型が増えてきています。この再契約型の特徴は、入居者が集団生活のルールを守り、契約内容を順守し、家賃の滞納が無ければ、契約満了後も再契約が可能である点です。これにより、従来の定期借家契約に比べて、柔軟な住まい方が可能となり、入居者にとって安心感を与える仕組みとなっています。
4. 申込みから入居までのスケジュール
修繕・クリーニングに時間がかかるお部屋や入居審査等、どのくらいの日にちがかかるのか、事前に確認しておくことが大切です。一般的には、物件によって数日から数週間が必要となる場合があります。新築物件の場合は、完成予定日の大幅なずれにより入居開始が数週間遅れることもあります。
また、大規模リフォームが必要な場合は、引渡しまでの期間が延びることがあるため、不動産会社に具体的なスケジュールを相談しましょう。
4.退去時を見据えた賢い選び方
アパートを選ぶ際には、入居時だけでなく退去時のことも考慮する必要があります。
1. 原状回復費用について確認する
契約書で退去時の費用についてしっかり確認しましょう。特に、国土交通省が策定した『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』に基づいた費用負担であるかを確認することが重要です。このガイドラインでは、入居者が通常の生活の中で生じた経年劣化や自然損耗については負担義務がないことが明記されています。
例えば、日常的な使用による壁紙の汚れや床のすり減りなどは、通常、貸主が負担するべきものとされています。費用を負担する場合、しない場合を事前に理解しておくことで、退去時のトラブルを未然に防ぐことができます。
2. 入居時の状態を記録
入居時に写真を撮影し、備忘録として残すことをおすすめします。これにより、退去時に不要なトラブルを避けることができます。
3. 違約金について確認する
短期解約違約金などについては、契約前にしっかりと確認しましょう。例えば、1年未満の解約で発生する違約金や、契約内容による特別な費用がある場合があります。これらを把握しておくことで、後から想定外の出費に悩まされることを防ぐことができます。また、解約条件や期間についても具体的に聞いておき、疑問があれば契約前に解消するようにしましょう。
5.後悔しない自分に合った家賃はいくら?
家賃は手取りの約3割が目安と言われていますが、これはあくまで一般的な基準です。生活スタイルや優先事項によって適切な家賃の割合は変わってきます。以下に、家賃設定の際に考慮すべきポイントをいくつか挙げます。
1. 貯金を重視する場合
将来の目標や緊急時のために貯金を増やしたい場合、家賃の割合を25%程度に抑えるのが良いでしょう。その分、生活に必要な他の費用を賄う余裕が生まれます。
2. 趣味や娯楽を楽しみたい場合
旅行や趣味、外食などを積極的に楽しみたい方は、家賃の割合を少し抑えることで趣味の費用に回せます。20-25%程度に抑えることで余裕が生まれます。
3. 通勤や住環境を重視する場合
職場へのアクセスや住環境の快適さを優先したい場合は、家賃を30-35%程度まで上げても良いかもしれません。通勤時間の短縮や快適な環境が得られることで、生活の満足度が向上します。
4. 家賃以外の固定費用を考慮する
家賃だけでなく、以下の固定費用も予算に含める必要があります
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携帯電話料金: 毎月の携帯電話代も生活費の一部として考慮しましょう。
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支払い: 自動車ローンやその他のローンがある場合、それらの支払いも忘れずに含めましょう。
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サブスク代: 動画配信サービスや音楽ストリーミングサービスなどのサブスクリプション料金も積み上げると大きな額になることがあります。
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光熱費: 電気、ガス、水道の費用も地域や物件によって異なります。
5. 総合的な予算を作る
すべての費用を合算した総予算を立てることが大切です。収入から貯蓄と固定費を差し引いた金額が、生活費や娯楽費としてどれだけ使えるかを把握しましょう。
自分にとって無理のない家賃設定を心がけることで、安心して新しい生活をスタートできます。
6.よくある質問
1. 申し込み後、どれくらいで入居できますか?
物件の状況や審査の進み具合によりますが、一般的には申し込みから入居までに1〜2週間程度かかることが多いです。新築物件や大規模な修繕が必要な場合は、さらに時間がかかる場合があります。
2. ペット飼育可能な物件はどう探せばいいですか?
ポータルサイトや不動産会社の検索条件で「ペット可」フィルターを利用するのが便利です。また、ペットの種類やサイズによって条件が異なる場合があるため、事前に不動産会社に具体的な情報を伝えて相談することをおすすめします。
3. 初期費用を抑えたい場合の方法は?
初期費用を抑えるには、敷金・礼金ゼロ物件を検討するのがおすすめです。また、仲介手数料を割引している不動産会社を選ぶことや、キャンペーンを利用することで費用を抑えられる場合があります。最近では、初期費用や家賃をクレジットカードで決済できる不動産会社も増えており、分割払いが可能になることで支払負担を軽減できる場合もあります。
4. 退去時の原状回復費用が心配です
入居時に部屋の状態を写真や動画で記録しておくことで、退去時のトラブルを防ぐことができます。また、国土交通省の『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』を確認し、負担がどこまで発生するか事前に理解しておきましょう。
5. 月極駐車場が見つからない場合はどうしたらいいですか?
物件周辺の不動産会社に直接問い合わせるほか、地域のポータルサイトや専用の駐車場検索サービスを利用する方法があります。また、物件の周辺を実際に歩いて探して発見できる場合もあります。最終手段として一時的に近隣のコインパーキングを利用しながら探すことも可能です。
7.まとめ
アパート探しは事前の準備が鍵です。ポータルサイトの利用時には注意点を押さえ、内覧や契約時には細かく確認することが重要です。また、契約内容については事前に不動産会社に詳細を確認し、疑問点があればすぐに質問して解消することが安心につながります。
気になる物件があれば、早めの行動を心がけましょう。人気の物件はすぐに埋まってしまうことが多いため、迷わず迅速に問い合わせを行うことが大切です。
さらに、情報収集や不動産会社とのコミュニケーションを大切にし、自分に合った最適な物件を見つけてください。物件探しは、理想の生活を実現するための第一歩です。しっかりと準備を行い、納得のいく選択をしてください。
当社では、安心して物件探しができるよう全力でサポートしています。不動産に関するご質問やご相談もお気軽にお問い合わせください!
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