2024年春に、住宅建築のコンサルティングやリフォーム事業をおこなう株式会社イエリテを創業した仲村貢社長。
建築設計業界で働く中で、よりお客様の満足度を上げるために新しい仕組みを広げていきたいと考えています。起業に至るまでの歩みや今後の展望をうかがいました。
2024年春に、住宅建築のコンサルティングやリフォーム事業をおこなう株式会社イエリテを創業した仲村貢社長。
建築設計業界で働く中で、よりお客様の満足度を上げるために新しい仕組みを広げていきたいと考えています。起業に至るまでの歩みや今後の展望をうかがいました。

─まず起業までのキャリアをうかがいたいと思います。最初は不動産や建築とは関係ない仕事をされていたそうですね。
地元沖縄の高校を卒業後、最初の仕事では広島県で工場勤務をしていました。やりがいは感じていたものの、当時は特に夢や取り組みたいことがあったわけではなく、できる仕事に就いたので、次第にこのままではいけないという思いが強まり、内装業に転職をしました。フローリングを貼ったり塗装をするなど現場の仕事です。元々ものづくりに興味があったこともあり、自分が手を動かして、形になっていくことに面白さを感じました。ただ肉体労働のため、若い間はやっていけるものの、歳をとってから続けるのは難しいと考えるようになりました。
次の仕事に選んだのは不動産仲介業です。接客業未経験からのチャレンジで、宅建の取得や法律の知識も身につける必要があり、はじめは大変でした。
不動産を借りたい方を現地に案内するんですが、広島の地理感覚がない中、今ほどナビも高機能ではなかったので、その点も苦労しました。

─まず起業までのキャリアをうかがいたいと思います。最初は不動産や建築とは関係ない仕事をされていたそうですね。
地元沖縄の高校を卒業後、最初の仕事では広島県で工場勤務をしていました。やりがいは感じていたものの、当時は特に夢や取り組みたいことがあったわけではなく、できる仕事に就いたので、次第にこのままではいけないという思いが強まり、内装業に転職をしました。フローリングを貼ったり塗装をするなど現場の仕事です。元々ものづくりに興味があったこともあり、自分が手を動かして、形になっていくことに面白さを感じました。ただ肉体労働のため、若い間はやっていけるものの、歳をとってから続けるのは難しいと考えるようになりました。
次の仕事に選んだのは不動産仲介業です。接客業未経験からのチャレンジで、宅建の取得や法律の知識も身につける必要があり、はじめは大変でした。
不動産を借りたい方を現地に案内するんですが、広島の地理感覚がない中、今ほどナビも高機能ではなかったので、その点も苦労しました。

―お客様と接するようになり、新たな気付きはありましたか。
お客様のご要望をしっかり聞いて、提案をおこなうことは現在の仕事にも繋がるスキルだと思います。また、借り手だけでなく、物件を所有するオーナー様とのやり取りも学びになりましたね。入居者退居後にリフォームを行う際のプランを作ったり、内装業者を開拓してオーナーとつなぐといった工程に携われたのはよい経験でした。
不動産仲介の仕事が5年ほど経ったころ、もっと家づくりに近い仕事をしたいと思い、木造新築住宅を取り扱う工務店に転職しました。資格も経験もありませんでしたが、設計担当者として採用していただきました。職歴こそなかったものの、内装リフォームに関する学校に行き、図面の引き方などを学んだことが役に立ったと思います。また、内装業をやっていたことで、図面の見方がわかっていたり、設計独特の感覚がわかっていることで馴染むのは早かったです。非常に忙しかったですがやりがいのある職場でした。

―お客様と接するようになり、新たな気付きはありましたか。
お客様のご要望をしっかり聞いて、提案をおこなうことは現在の仕事にも繋がるスキルだと思います。また、借り手だけでなく、物件を所有するオーナー様とのやり取りも学びになりましたね。入居者退居後にリフォームを行う際のプランを作ったり、内装業者を開拓してオーナーとつなぐといった工程に携われたのはよい経験でした。
不動産仲介の仕事が5年ほど経ったころ、もっと家づくりに近い仕事をしたいと思い、木造新築住宅を取り扱う工務店に転職しました。資格も経験もありませんでしたが、設計担当者として採用していただきました。職歴こそなかったものの、内装リフォームに関する学校に行き、図面の引き方などを学んだことが役に立ったと思います。また、内装業をやっていたことで、図面の見方がわかっていたり、設計独特の感覚がわかっていることで馴染むのは早かったです。非常に忙しかったですがやりがいのある職場でした。

―職種は変わっても、過去の経験が活かされていったのですね。沖縄にUターンすることはいつ頃から考えていましたか。
不動産仲介から工務店に転職する際に、沖縄に戻ることを念頭に置いていました。沖縄へ戻った2020年当時はコロナが拡大していた時でしたが、ゆっくり自分に合う仕事を探すことにしました。給料や待遇だけでなく、会社の商品コンセプトや思想を好きになれるかを基準に仕事選びをしました。仕事は設計ではなく、住宅を購入される方に対する営業・コンサルティング業務に変わりましたが、住宅づくりに総合的に関わることができますし、設計や内装業の経験も役立てられています。
また、働く環境としても沖縄はとてもいいなと日々感じています。沖縄に戻るまでは常に時間に追われるような働き方をしていたのですが、よりお客様目線の対応ができるようになりました。お客様も取引先も、楽しくて柔らかい人が多いですし。

―職種は変わっても、過去の経験が活かされていったのですね。沖縄にUターンすることはいつ頃から考えていましたか。
不動産仲介から工務店に転職する際に、沖縄に戻ることを念頭に置いていました。沖縄へ戻った2020年当時はコロナが拡大していた時でしたが、ゆっくり自分に合う仕事を探すことにしました。給料や待遇だけでなく、会社の商品コンセプトや思想を好きになれるかを基準に仕事選びをしました。仕事は設計ではなく、住宅を購入される方に対する営業・コンサルティング業務に変わりましたが、住宅づくりに総合的に関わることができますし、設計や内装業の経験も役立てられています。
また、働く環境としても沖縄はとてもいいなと日々感じています。沖縄に戻るまでは常に時間に追われるような働き方をしていたのですが、よりお客様目線の対応ができるようになりました。お客様も取引先も、楽しくて柔らかい人が多いですし。

―やりがいと楽しさが両立できるよい環境だったのですね。その中で、独立・起業を決意するきっかけとなる出来事があったのでしょうか。
特にこれという出来事があったわけではありません。かねてから起業はしたいと考えていましたが、すごく難しいことだと捉えていて一歩が踏み出せずにいました。事業プランにしても、あれもやりたい、これもやりたいと構想は広がるものの、決意を後押しするほどではなく、不安の方が大きい状況でした。
そのような中で、2023年の秋頃、ふと「挑戦したい」と考えるようになり、具体的に独立に向けて動き始めました。

―やりがいと楽しさが両立できるよい環境だったのですね。その中で、独立・起業を決意するきっかけとなる出来事があったのでしょうか。
特にこれという出来事があったわけではありません。かねてから起業はしたいと考えていましたが、すごく難しいことだと捉えていて一歩が踏み出せずにいました。事業プランにしても、あれもやりたい、これもやりたいと構想は広がるものの、決意を後押しするほどではなく、不安の方が大きい状況でした。
そのような中で、2023年の秋頃、ふと「挑戦したい」と考えるようになり、具体的に独立に向けて動き始めました。

―ピンとくる感覚は重要だと思います。独立準備はどのように進められたのですか。
家を建てたい人と、ハウスメーカーや工務店を仲介するビジネスをやりたいという気持ちは固まっていました。事業計画を考える中で相談した方に、企業理念・経営理念が事業計画を作る上でも大切だと言われたことが心に響きました。経営理念を定めた上で、事業の肉付けをしていく方がいいというアドバイスです。お客様のためになにができるか、いいものをどう作れるか、お客様にとってメリットがあるかを経営理念に落とし込んで、事業計画を作っていきました。

―ピンとくる感覚は重要だと思います。独立準備はどのように進められたのですか。
家を建てたい人と、ハウスメーカーや工務店を仲介するビジネスをやりたいという気持ちは固まっていました。事業計画を考える中で相談した方に、企業理念・経営理念が事業計画を作る上でも大切だと言われたことが心に響きました。経営理念を定めた上で、事業の肉付けをしていく方がいいというアドバイスです。お客様のためになにができるか、いいものをどう作れるか、お客様にとってメリットがあるかを経営理念に落とし込んで、事業計画を作っていきました。

―経営理念により理想を明確にすると、判断もブレずにできそうですね。イエリテはどんな経営理念を掲げられていますか。

既存のビジネスモデルへの疑問

「透明性と誠実さを根底に、公正な価値を提供する。」を経営理念としました。不動産業界は、お客様の見えないところでお金の流れが発生し、損をしてしまう仕組みがあります。その中でも、住宅建築における仕組みの問題点を解決したいと考えています。
家を建てる際、無料で相談できるサービスもその一つです。お客様は相談サービスへお金は払いませんが、契約したハウスメーカーが成果報酬を支払っています。その費用はお客様の建築費に乗せられることが多く、数百万円になることもあります。もちろん仕組みに納得して利用されるお客様は問題ないのですが、一見お得にみせておいて、トータルの支払額は大きくなるという点に問題を感じています。

―経営理念により理想を明確にすると、判断もブレずにできそうですね。イエリテはどんな経営理念を掲げられていますか。

既存のビジネスモデルへの疑問

「透明性と誠実さを根底に、公正な価値を提供する。」を経営理念としました。不動産業界は、お客様の見えないところでお金の流れが発生し、損をしてしまう仕組みがあります。その中でも、住宅建築における仕組みの問題点を解決したいと考えています。
家を建てる際、無料で相談できるサービスもその一つです。お客様は相談サービスへお金は払いませんが、契約したハウスメーカーが成果報酬を支払っています。その費用はお客様の建築費に乗せられることが多く、数百万円になることもあります。もちろん仕組みに納得して利用されるお客様は問題ないのですが、一見お得にみせておいて、トータルの支払額は大きくなるという点に問題を感じています。

―それがコンサル事業につながるわけですね。具体的にどのようなサービスを提供する予定でしょうか。

お客様が損をしない仕組みづくり

家を建てるお客様からコンサル費用をいただき、総合的に家づくりの支援をおこないます。具体的には、コンセプトづくり、資金計画、土地選びのサポート、またハウスメーカーの比較提案、交渉のお手伝いなどです。現在の業界の仕組み上、中立の立場で相談できる人がいないことがお客様にとって不利益になっていると考えており、そこを解決していきたいと考えています。

―それがコンサル事業につながるわけですね。具体的にどのようなサービスを提供する予定でしょうか。

お客様が損をしない仕組みづくり

家を建てるお客様からコンサル費用をいただき、総合的に家づくりの支援をおこないます。具体的には、コンセプトづくり、資金計画、土地選びのサポート、またハウスメーカーの比較提案、交渉のお手伝いなどです。現在の業界の仕組み上、中立の立場で相談できる人がいないことがお客様にとって不利益になっていると考えており、そこを解決していきたいと考えています。


─家を建てるのは一生に一度ですし、知識の差も大きいのでお客様自身では難しいことも多そうですね。
お客様とハウスメーカーとで、情報の非対称性が非常に大きい点が問題です。そのため、業界で長年働いてきた経験と知識を活かした情報提供や、営業担当者とお客様のマッチングが強みになります。
ハウスメーカーごとの特徴や商品についてはお客様自身で情報収集できます。しかし、業界特有の仕組みや表に出てこない情報は多く、むしろその情報の方がお客様が満足行く家づくりをおこなうために重要な要素であったりします。情報の非対称性を解消することで、同時に、ハウスメーカー側にもメリットを提供できると考えています。何を重視されるかや気にするポイントはお客様によって異なります。先回りしてお客様の情報を伝えることで、スムーズなコミュニケーションや提案ができるはずです。



─家を建てるのは一生に一度ですし、知識の差も大きいのでお客様自身では難しいことも多そうですね。
お客様とハウスメーカーとで、情報の非対称性が非常に大きい点が問題です。そのため、業界で長年働いてきた経験と知識を活かした情報提供や、営業担当者とお客様のマッチングが強みになります。
ハウスメーカーごとの特徴や商品についてはお客様自身で情報収集できます。しかし、業界特有の仕組みや表に出てこない情報は多く、むしろその情報の方がお客様が満足行く家づくりをおこなうために重要な要素であったりします。情報の非対称性を解消することで、同時に、ハウスメーカー側にもメリットを提供できると考えています。何を重視されるかや気にするポイントはお客様によって異なります。先回りしてお客様の情報を伝えることで、スムーズなコミュニケーションや提案ができるはずです。


―お客様にとっても、ハウスメーカーにとっても価値のある事業ですね。最後に今後のビジョンを教えてください。

家づくりには家づくりのプロを雇うという選択肢を


家は時間もお金もかかる、生涯で一番大きな買い物です。家づくりに失敗しないよう、満足した家が建てられるように、お客様には見えない業界の仕組みを知っていただきたいです。そのために、『家づくりのためにコンサルタントを雇う』という選択肢を広げていきたいと思っています。それによって透明・誠実な業界となり、お客様に公正な価値を届けていけると考えています。
将来的な構想は色々とありますが、まずは住宅設計コンサルやリフォームのお手伝いなどをおこないながら、“お客様が損をしない”仕組みを浸透させるために、会社を育てていくつもりです。

―ありがとうございました。
―お客様にとっても、ハウスメーカーにとっても価値のある事業ですね。最後に今後のビジョンを教えてください。

家づくりには家づくりのプロを雇うという選択肢を


家は時間もお金もかかる、生涯で一番大きな買い物です。家づくりに失敗しないよう、満足した家が建てられるように、お客様には見えない業界の仕組みを知っていただきたいです。そのために、『家づくりのためにコンサルタントを雇う』という選択肢を広げていきたいと思っています。それによって透明・誠実な業界となり、お客様に公正な価値を届けていけると考えています。
将来的な構想は色々とありますが、まずは住宅設計コンサルやリフォームのお手伝いなどをおこないながら、“お客様が損をしない”仕組みを浸透させるために、会社を育てていくつもりです。

―ありがとうございました。

 

CONTACT
お問い合わせ
お問い合わせはこちら
↑取材・講演依頼もこちらから

✆098-975-5748



 

CONTACT
お問い合わせ
お問い合わせはこちら
↑取材・講演依頼もこちらから

✆098-975-5748